ブレグジットにこんな影響が…ジブラルタルの運命は?!
イギリスがEUに対して正式に離脱を通告しましたが、ようやくブレグジットが本格的に動き出すようですね。


といいつつ、マメにニュースをチェックしているわけではないのですが^^;


ブレグジットの影響についていろいろと議論がされる中、以外な現状を発見。


英領ジブラルタルが、イギリスのEU離脱で独自の課題を抱えることになるようです。


「ジブラルタルに関する合意はスペインと英国で成される(引用)」ってどういうこと?!


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ジブラルタルについて

ジブラルタルは、イベリア半島の南東に突き出たところにある、イギリスの海外領土。


グーグルマップで確認してみましょう。



うわっ、パッと見は、スペインの中、って感じですね!



拡大してみると…




鉛筆の先のように、ほんのちょこっと、といったような大きさです。


ジブラルタルは、総面積がおよそ6.5平方メートルで、神奈川県とだいたい同じ大きさになるそうです。
人口はおよそ3万2000人。


政治

イギリス領でありながら、独自の立法府を持っていて(ジブラルタル自治政府)行政を行っています。

◯元首・・・エリザベス2世
◯ジブラルタル総督・・・最高権限者。イギリス本国で選任される。
◯閣僚・・・首相と、副首相ら9名の10名
◯ジブラルタル議会・・・一院制。議員17名で構成される。


ウィキペディアによると、選挙権は「18歳以上のジブラルタル人と、6ヶ月以上居住しているイギリス人(引用)」ということですが、現地の人は「ジブラルタル人」と「イギリス人」に分けられているというのは興味深いですね~。



そもそもなぜ特有の課題がでてしまったのか

直接の原因となったのが、EUが3月末に発表した指針の草案。


イギリス領であるにも関わらず、ジブラルタルについては、「スペインとイギリスが合意して決める」つまり、イギリスだけではEU離脱はジブラルタルには適応されない、ということなんです。


まだ草案の段階ですが、この姿勢にイギリス、ジブラルタル、スペインがそれぞれの反応を示したわけです。


そう、みんなの利害関係がバラバラ、ってことなんですね~。



その理由を探るには、ジブラルタルの歴史を振り返ってみる必要があります。


ジブラルタルの歴史ピックアップ

イギリス領と言わなければ、絶対にスペインの一部だと思ってしまうようなところにあるので、とても不自然ですよね。


なぜここだけイギリスの領土となっているのでしょうか。



711~1462年 ムスリム支配期
1462年 スペイン領になる
1704年 イギリスがジブラルタルを奪う。スペインは奪回に失敗

という過程を経て、ジブラルタルが正式にイギリス領になったのは、1713年。
戦争で負けたスペインはジブラルタルを失い、イギリス領となることがユトレヒト条約によって決まりました。


その後ジブラルタルはイギリスにとって重要な軍事拠点として発展。

現在は軍事的利点は昔より弱まったものの、軍事関連産業や中継貿易、観光など、地理的・歴史的な恩恵を受けています。



訴え続けて300年

スペインは、ユトレヒト条約以降ず~っとジブラルタルの返還を求め続けてきました。

・武力行使で奪回を試みる→失敗
・外交交渉を試みる→失敗
・国連に提訴する(1957年)→住民投票でイギリスが圧勝(1967年)
・共同主権の検討→住民に大反対される
・EU離脱後にスペイン返還を提案→イギリスとジブラルタル自治政府の猛反対にあう


さらにEU離脱後は、ジブラルタルの独立を求める声も上がるなど、スペインの主権回復は、ますます難しくなっています。



ジブラルタル住民にとってはどの道が一番?

ジブラルタルの経済的な特徴は
・輸出入品に関しては、低い税率を導入している
・オンラインギャンブル企業、生命保険関連会社が成長
・法人税が10%と安い
・消費税はない
・失業率が圧倒的に低い(公式には1%!)
参照


イギリス領とはいえ、本国とは別の、独自の経済活動を行っているようです。


失業率も低いですし、特別に問題ないことが、現状維持(イギリス領)で満足している声が多い理由かもしれませんね。

スペインは、法人税や失業率の高いので、ジブラルタルが返還されたら、これまでの恩恵が受けられるかどうか未知数、というのは、多くの人が感じることではないでしょうか。


ジブラルタルが懸念していることは、イギリスが離脱することによって、スペインがどう出てくるのか、主権はどうなるのか、従来通りに独自路線で他国とのつきあいができるのかどうか、ということになりそうですね。



「ジブラルタルの離脱はイギリスだけじゃなくてスペインの合意もいる」


イギリス領なのに?

と、言いたくもなるのですが、ブレグジットには、こうした「しがらみ」が、課題となっていきそうですね。



スペインはジブラルタル返還に執着しているようですし、離脱交渉はかなり難しくなりそうですね。


いずれにしても、ジブラルタル住民の意向を反映して欲しいなと思います。