原因不明の子供の麻痺?!エンテロウイルスD68が関係しているって本当?
手足に原因不明の麻痺が起こった子どもたちのうち
エンテロウイルスD68というウイルスが検出された
というニュースがありましたが、このウイルスがすごく気になります。


特に何が気になるかというと、2つ。


原因不明の麻痺って何?
エンテロウイルスD68って?


どちらも初耳で、子供を持つ身としては
はっきりさせておきたいです><


まずは原因不明の麻痺について。




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子供が発症する原因不明の麻痺とは

日本小児科学会の中間報告書によると

2015年9月ころから急性弛緩性麻痺(急性まひ)を発症した子供の症例が全国で相次ぎ
厚生労働省などが実態調査に乗り出しました。

調査では、急性まひのなかでも、とくに発症例多かった
急性弛緩性脊髄炎(ウイルス性の髄膜炎)患者54名を分析しました。


患者の多くは、まひの前に
発熱、呼吸器症状、鼻水が出る、咳、喘鳴といった症状が出たそうです。

筋肉痛や頭痛、消化器系の症状を訴えたケースもありました。

その後まひの症状が急速に出るわけですが
症状の現れ方は
片方の手または足に麻痺が出る単麻痺(20例)
両足が麻痺する対麻痺(22例)
両足と片方の手が麻痺する三肢麻痺(3例)
両足両手が麻痺する四肢麻痺(8例)
体の片側が麻痺する片麻痺(1例)

と、違いがありました。


手足の麻痺以外にも
膀胱直腸障害(13例)、感覚障害(11例)、脳神経症状(8例)
意識障害(4例)が見られました。


まひの予後ですが
完治したのは5例
回復が見られたものの一定程度で止まってしまったのは33例
回復が見られなかったのは11例

でした。


画像を使った分析では、分析をした45例すべての患者に
脊髄異常が見られ、そのうちの20例には脳幹の異常も発見されました。


この原因不明の麻痺は、予後が悪いのが気になりますよね。
脊髄や脳幹に異常が出る、というのも怖いです。



エンテロウイルスD68との関連は?

エンテロウイルスD68は、手足口病の原因になるエンテロウイルス71型が属する
エンテロウイルス属のウイルス。

ウイルスに感染している人の咳やくしゃみなどから感染すると言われ
特に免疫を持たない小さな子供にかかりやすいウイルスです。


エンテロウイルスD68が原因不明の麻痺と関連があるのでは、と言われたのは
麻痺にかかった患者の一部から、このウイルスが検出されたからなんです。


ただ、エンテロウイルスD68の他にも
幾つかのウイルスが検出されていることと
これまでエンテロウイルスD68に感染して、急性まひを起こした
という事例がほとんど報告されていないことから、因果関係は今のところ不明です。

国立感染症研究所のサイトによれば
エンテロウイルスD68に感染した主な症状は
発熱、咳、鼻水、喘息様発作や肺炎など呼吸器疾患がありますが

急性まひ患者からウイルスが検出されたことから、両者の関連性が疑われています。


まだ、ハッキリと原因というわけではなく
「もしかしたら」という段階なんですね。

急性まひの子供からエンテロウイルスD68が検出されたのは
日本だけでなく、海外でもあるそうです。
⇒ 日本での症例(国立感染症研究所)



今のところまひとの関係は不明ですが
エンテロウイルスD68は感染すると悪さをしますし
夏から秋にかけて発生しやすいので、今の時期は気をつけたほうがいいですね。

特効薬も効果的なワクチンもないのでうがいや手洗いといった
よく言われているウイルス対策をして予防していくのが堅実ですね。